シルバーアクセサリー、インデアンジュエリーへのインタビュー。

手作りアクセサリー
MO 「坂井さんこんにちは、本日は Nizm TurQuois を代表してインタビューに答えて頂きますが、まず初めにインディアンジュエリーとの出会いと言いますか、作り始めた切っ掛けをお話してもらえますか」
YUKI
こんにちはすばらしいサイトですね、紹介していただいてありがとうございます。ご質問ですが、40年ほど前でしょうか、まだ日本ではアメリカインディアン といえばジョンフォード監督の西部劇に登場する羽飾りをつけ馬に乗った悪役集団ぐ らいの 認識でインディアンジュエリー、
ましてやシルバーアクセサリーという言葉も耳慣れなかった頃、 古本屋で一冊の ネイティブアメリカンに関する本を手にしたのをきっかけに彼らの歴史にのめりこん でしまうのです。

国内で出版されていた書籍を買い集めていくうちにインディアンジュエリーを紹介す る本があり、 当時大学でシルバーアクセサリーの彫金を学んでいた今の連れ合いに頼んでなんとも不思議なデザインのベル ト”コンチョベルトの事なのですが”を制作してもらったのが作り始めたきっかけですね。

インディアンジュエリーとの出会いをはっきり感じた時期は保留地を訪れはじめてか らのことです、日本でもインディアンジュエリーらしきものや、アメリカではネイ ティブの人たちが製作されたジュエリーをたくさん見てはいたのですが、 ある町で入ったインディアンミュージアムに展示されていた古いジュエリーやシルバーアクセサリーを見たと き初めて本物に出会えたきがして興奮した事を覚えています。

MO
「25年以上もインディアンジュエリーを作り続けている訳ですが、坂井さんにとって、制作する上で、これまでに苦労なさった事や苦心された事が有ればお話し、してください」

YUKI
まずその頃はテキストなどありませんでしたが、他人がやっていない事に挑戦す るという興味と、自分流の解釈て作りあげていくことの楽しみに浸って(笑)いましたので、苦労をしたという記憶はありませんね、
インディアンジュエリーについての書籍が日本で手に入らないおかげで保留地を何度 も訪れようという一つの楽しい目標も出来ましたし。 ただ1つタガネの制作は忍耐との戦いでした、鉄鋼所で株になる鉄を大まかに切断してもらい仕事場では1日中成型のためにヤスリがけです、
自分の思い通りの表情を株 に刻んでいくのですが1本作る時に一ヶ月ほどかかる時もよくありましたね また、タガネには最大の関門ともえる”焼き入れ”では相当涙を流したような記憶も あります。 しかし失敗を重ねる時も少しずつ自分が鍛えられていくようで(今考えるとなんだか 修行僧のようでもあったな〜) とても密で充実した日々でした
MO
「ご自身でインディアン保留地に何度も旅をされてますが、心に残る思い出が有れば、紹介してください」

YUKI
ネイティブアメリカンの保留値(NAVAJO)にはLAから2日ほどの ドライブをしなければなりません、
見知らぬ土地での毎日は刺激的で思い出を数えれ ばきりがありませんが、一番の思いでは砂漠の美しさに気がついたことです。 最初の頃は仕事の日程をこなす事に必死で、かなりスピードを出して砂漠の中を次の 町 目指してドライブしていたのですが、回を重ねるうちに疲れて来てしまって、国内線 で移動 しようかな、と思い始めた頃でした、 しかしやはり砂漠を走っている時になんとも美しい夕焼けにつつまれたことがあった のです。 360度見渡せる場所で車はわれ等の一台ぐらいで、その時はじめて”なんと美しい 場所をはしっていたんだろ”と思ったのですね、 そしてこんなすばらしい場所を移動だけしていたなんて”砂漠さんすいません”と反 省をしてしまって、 それから砂漠をあじわうことの楽しさを知ったのです、 最近では砂漠をゆっくり走る事もアメリカに行く大きな目的の1つになってしまって いるよ うな状態なのです。 これが一番の思いでですね。


MO
「我々日本人にとって有る意味、アナザカルチャーとも呼べるインディアンジュエリーですが、それを自分達の中で消化する上で心がけている事とか有るでしょうか」
YUKI
私達はネイティブアメリカンでない事と完全なニズムオリジナルのデザインを発 表する事が最終的な目的ですので、文化や伝統の継承としてのインディアンジュエ リーの世界に入ることは出来ませんしそうしようとも思っていません。 どんなに美味く模倣しようと技術的な向上にはつながっても大きな意味でのニズム のシルバーアクセサリーとはなれないことはよくわかっています。
しかしあまりにものめり込んでしまった結果私の中で大きな影響を持って いることは確かです、しかしそれを前面に出したりそれが全てであるような存在では なく新しいものへチャレンジする時の、 エネルギーの基みたいな存在となっていると思います。
MO
「デザインの元となるモチーフや自作のタガネも重要な要素だと思いますが、一つ一つの作品をデザインされる時に気を付けている事は有りますか

YUKI
どの種類のトルコ石(ターコイズ)をどこにどのようにセットするか、 全てではありませんが、まず”トルコ石(ターコイズ)ありき”というかんじでデザインをはじめま すね。 私達の場合はシルバーアクセサリー制作とはトルコ石のためにどういった土台をシルバーで 作ればいいかということを意味している事が多いのです。 これからはシルバーだけのシンプルなデザインもニズムジュエリーとしてHPで紹介 していきたいと思っています。
MO
「メイキング(製作過程)のページに力を入れておられますが、メイキングを公開する趣旨は何でしょうか」

YUKI
日本では欧米に比べて”手作りアクセサリー”にたいする認識、評価が低すぎます、手作り ジュエリーの価格というのは素材(ニズムでは銀です)の占めるほんの少しの割合と 創作力を除けば、手作業にかかる時間、つまりほとんどが手間代なのです。 つまり制作過程を知っていただくことによって、大量生産と手作りの違いを分かって いただいて、 シルバーアクセサリーを購入する時などに、(その値段の違いなどにも)役立てて欲しいので す。 それにHPをアップした頃からよくメールで技法などを質問されるのですね、 一つ一つていねいに答えていたのですが個別にメールで答えているとかなり時間も取 られますので、 それなら写真入りでもっと分かりやすくして皆さんに観てもらえれば宣伝にもなる し私の時間もだいぶ節約できるのではないかということで、、、。

MO
「なんとも味わい深いフラッシュムービーの [NIZM IN NAVAJOLAND] ですが、制作秘話などありましたらお聞かせ願えますか」

YUKI
全くの[フラッシュ]素人の私がソフトをを手にした時にふとよぎった嫌な予感 は裏切られる事はありませんでした、私は興味を持った事は大体独学でさらに制作 のほとんどを自分の手によってできれば、、と考えてしまう人間なので、 こまかい事から苦労の連続でした、 例えば曲はすぐできたのですが、それをコンピュータの中で音にするための ソフト探しに一ヶ月かかったり、 ムービーの最後の方に雲が出てくるのですが、グラフィックソフトで作った 一つの雲を流れるようにするのに2ヶ月ほどかかってしまったり、 詩が浮かんでこなくて仕事が手につかなくなったり、 数え上げればきりがないのですが 一番どうしようか悩んだ事はドラムの音をCDからとるか生禄でいくかでした 結局ドラムの音をとるためにわざわざ保留地まで行く羽目になってしまったのです が、 その後写真の数が物足りなくて再びアメリカに撮影に行ったのですが、帰ってきたら カメラが壊れていて全てが台無しとかで、さすがその時は自分の性格を呪おうかと思 いましたがね(笑)、 結局一年3ヶ月ほどかかってしまいましたがアップしたあとは反響がいいことで少し は気が楽になってきているところです。
MO
「ニズムファンの一人として、現在ラインナップされている宝石以外の宝石を使ったジュエリーも見てみたいと思うのですが、今後その様な予定は有りますか」
YUKI
ありません、トルコ石(ターコイズ)に興味がなくなった時にこの仕事はやめようとおもっていま す。珊瑚やオニキスなども使いますがそれもトルコ石を引きたてるための小道具みた いなものなのです。 ただトルコ石の色には黒から茶色グリーン青を経て限りなく白に近い色を持つも のもあり
それらの個性をどうシルバーアクセサリーのデザインで最大げんに生かしていくかというこ とは大事な課題としていつでも考えています。
MO
「僕自身もジュエリーの制作に携わっておりますが、ジュエリー制作者を目指している若い人達にメッセージをお願いします」

YUKI
自分の世界に自由に自分を浸らせるせる事が出来れば怖いもの無しだと思います。 浸りっぱなしだとテクニックが向上しないしつかれてしまうので、自分以外の世界と を行き来しながら自分の世界をだんだん大きくして充実させていく。。。 また自分の世界だけを頑固に守りつづけるということもいいですね。物を作る上で技 術に惑わされるということがなくなり、本当のオリジナルを生み出すことが出来そう な気がします。 どちらに属するかにしても、自分の世界がどこにあるのか、どうすれば見つけられる のかは運と努力(?)しだいなのでチョット難しい事なのですが、 自分の感性を信じ続けるという姿勢がその手がかりのような気がします。
MO
「それでは、最期にこのサイトを閲覧されているお客様に一言お願いします。」

YUKI
みなさんトルコ石(ターコイズ)は青いといった観念を取り払ってみましょう”、という単純 な理 由でスタートさせたホームぺーじももう3年が経ってました、訪れていただく人も順 調に増えて、インターネットでの可能性がドンドン広がっていくのを肌で感じていま す。 まだ完成には程遠いのですが、新作の発表も含めてその過程をたまには訪れて見守っ てやってください。 今日はどうもありがとうございました。